授けられた力・消えた記憶
●救出へ
町を歩く1人の幼い顔をした女。
悲しそうな顔をし、歩を進める。
その後ろをゆっくりと追う2人の男女。
2人もまた悲しそうな顔をしている。
そこを歩いていたのはカリン、マイ、イワンである。
「…」
ただただ歩き続けたるカリンの元へ、イワンは走った。
「ほな行くで。」
カリンの横に並び、言うイワン。
「?」
「どこへ?」
マイも2人に並び、聞く。
「ラビの救出にや。」
「!」
イワンの言葉は予想もしていなかった言葉…
また、カリンはその言葉を待っていたのかもしれない…
そして3人は進行方向を変える。
元来た道を引き返すのだ。
目的地、城へ…
ルイを救出すべく…