授けられた力・消えた記憶

 「?…イワン…」

そこにいたのはイワン。そしてその横には弓を構えるマイの姿が。

 「って言うても俺やあらへんけどな。」

 「マイ?」

マイに目を向けるルイ。

 「えぇ。効くとは思わなかったけど…」

ちょっと照れた様子のマイ。

 「色んなん持っとんやな。」

からかおうとするイワン。
が…

 「そうよ。何だったら試してみる?」

 「止めろや。怖ぇ…」

逆に脅されたイワンだった…


 「それより、何があったんや?」

話を元に戻すイワン。
その問いに真顔で答えるルイ。

 「サキの力だ…」

 「サキさんの?」

驚いた様子のマイ。

 「サキの力は、人を思い通りに動かす事ができる力だ。」

 「思い通りに…」

初めて聞くその力…
人間にそんな力が持てるのだろうか…


< 144 / 380 >

この作品をシェア

pagetop