授けられた力・消えた記憶
「?…イワン…」
そこにいたのはイワン。そしてその横には弓を構えるマイの姿が。
「って言うても俺やあらへんけどな。」
「マイ?」
マイに目を向けるルイ。
「えぇ。効くとは思わなかったけど…」
ちょっと照れた様子のマイ。
「色んなん持っとんやな。」
からかおうとするイワン。
が…
「そうよ。何だったら試してみる?」
「止めろや。怖ぇ…」
逆に脅されたイワンだった…
「それより、何があったんや?」
話を元に戻すイワン。
その問いに真顔で答えるルイ。
「サキの力だ…」
「サキさんの?」
驚いた様子のマイ。
「サキの力は、人を思い通りに動かす事ができる力だ。」
「思い通りに…」
初めて聞くその力…
人間にそんな力が持てるのだろうか…