授けられた力・消えた記憶
●サキの涙
暗い部屋の中には4人の姿…
「そんでルイは眠らされとったって事か…」
「そうみたいね…」
イワンが手を顎に付け、言う。
マイは弓を直しながら答えた。
「んで、どないする?」
「?何を?」
2人で話を進めていくマイとイワン。
ルイとカリンは入ろうとはせず、それを見ていた。
「サキや。このまま置いとっても、また同じ目に合うかもしれへんやろ?」
「そうね…」
考える姿勢を見せたマイ。
が…
「大丈夫だ。」
「?」
2人の間に入ったのルイである。
「こいつはこんな事するような奴じゃない。誰かに言われたんだろう。」
「命令されたって事?」
ルイの言葉にカリンも反応する。
「あぁ。そうだろ?サキ?」
ルイはサキに目を向け、そう言った
4人の目が倒れているサキにそそがれる。