授けられた力・消えた記憶
この宿屋の主と思われる男が言った通り、4人は部屋を使わせてもらう事にした。
とは言ったものの、4人は遠慮して、2部屋を使った。
荷物を置き、くつろぐ様子の4人。
「うぅーん…」
弓を背中から下ろし、伸びをするマイ。
それを見て、4人は口を開く。
「疲れたね…」
「今日はゆっくり休もう。」
2人で仲良く話すルイとカリン。
そんな中…
「グー…」
イワンの腹から音が鳴った。
「…」
3人の目が一気にイワンに注がれる。
「…す、すまへん…」
謝るイワン。
が…
「…もうこんな時間だ。下の階に降りてみるか。」
「そうね。行こ、カリン。」
「うん。」
3人で話を進め、勝手に出ていく3人。
また置いて行かれるイワン。
「えぇー…待てって…」
その後を追うイワンであった。