授けられた力・消えた記憶

ルイ達の部屋では…
カリンがルイの傷の治療をしていた。

大したケガではないが、カリンが心配そうな瞳で訴えてくるので、断れきれず、ルイは治療を受けたのだ。

 「…これでよし。」

 「すまないな…」

 「ううん。」

治療がすみ、傷を見るルイ。
血は止まっており、すぐに治りそうだ。

その時…

       ガタッ

 「!?」

部屋の外で物音がした。

 「何の音…?」

不振に思った2人は部屋の外に出る。

 「…誰もいないが…ん?何だ、これ?」

そこには人影は無く、誰もいる気配は無かった。

が、そこには何かが落ちていた。

…銀色のネックレスである。

どこかで見たようなこのネックレス。
カリンは思いだそうとした。

 「?…!これ、マイの…」

 「!?」

そのネックレスはマイがいつも付けているネックレスであった。

そしてその事実に驚くルイ。

カリンは急いで下の階に向かった。
マイは下に行くと言っていたからだ。

が…

 「マイ!…いな…い…」

そこにはいない。

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