授けられた力・消えた記憶
●雇われ人
町を走り回っていた2人の人影は、今は歩いていた。
「どこに、いるんだろ…」
「町は、ある程度回ったはずだが…」
疲れた様子だが、心配している気持ちの方が大きようだ。
「ルイ!カリン!」
そんな2人の名前を何者かが呼んだ。
声のする方へと顔を向ける…
そこには…
「?…!マイ!イワン!」
2人が探していたマイと、イワンがいた。
「ごめんごめん…心配かけて…」
マイは笑顔で謝った。
ルイはマイがいる事に安心した様子である。
「マイ…大丈夫だったのか?」
「うん。私はね。」
イワンを見ながらそう言うマイ。
「それはよかった。」