授けられた力・消えた記憶
そんな4人は、未だ海辺を歩いていた。
歩くスピードは遅くなった様子で、口数も減ってきていた。
「疲れたわ…まだかいな…」
「うっさい。」
さっきの元気はどこへやら…
イワンはダルそうに言う。
そんなイワンを見る事なく、マイは同じく疲れた様子で言う。
「休みたいわ…早よ…」
再びイワンはダルそうに言う。
そんな、イワンにキレた様子のマイ。
「うっさいって言ってんでしょ!」
「…」
声を荒げた。その様子に、イワンは大人しくなったようだが…
4人がこんな様子なのも仕方ない。
砂漠での町では、いろいろと起こった為、きちんとした休息がとれなかったのだから…