授けられた力・消えた記憶
近づく男2人。
背の低い方がカリンを見つめ、言う。
「どうしたんだ?何だかきつそうじゃないか?」
「…ハァ…ハァ…」
カリンは未だ、苦しそうに顔で、息をするのもきつそうにしている。
「こっちに連れてこい。」
そんな様子を見て、筋肉質の方がルイ達に言った。
「あ、あぁ…立てるか?」
「うっ…」
ルイはその言葉を受け、カリンを支えながら、立たせた。
カリンは苦しそうだが、ルイに支えられ立ち上がり、歩きだした。
そうして男2人を加えたルイ達6人は町の中へと入っていった。