授けられた力・消えた記憶
何かが落ちたような音が響き渡る部屋の中、イワンはベッドから落ち、床に突っ伏していた。
「いたた…」
腰を押さえ、立ち上がるイワン。
辺りを見回し、何が起こったか確かめようとした。
そしてイワンの出した答えは…
「…地震…か…?」
イワンらしい答え。自己解決し、イワンは顔を洗いに向かった。
この部屋で起こった本当の事実は…
部屋を出ようとしたルイが、ベッドに近づき行った事。
それは、いつまでも起きる様子のないイワンを確実に起こす為、シーツを引っ張り、イワンを床に落としたのだった。
そんな事に気づく様子もないイワン。
ルイのやった事は、手荒いが、起きないイワンが悪いのか…
結果的には良かったのだろう。