授けられた力・消えた記憶

何かが落ちたような音が響き渡る部屋の中、イワンはベッドから落ち、床に突っ伏していた。

 「いたた…」

腰を押さえ、立ち上がるイワン。

辺りを見回し、何が起こったか確かめようとした。

そしてイワンの出した答えは…

 「…地震…か…?」

イワンらしい答え。自己解決し、イワンは顔を洗いに向かった。


この部屋で起こった本当の事実は…

部屋を出ようとしたルイが、ベッドに近づき行った事。

それは、いつまでも起きる様子のないイワンを確実に起こす為、シーツを引っ張り、イワンを床に落としたのだった。


そんな事に気づく様子もないイワン。

ルイのやった事は、手荒いが、起きないイワンが悪いのか…


結果的には良かったのだろう。

< 213 / 380 >

この作品をシェア

pagetop