授けられた力・消えた記憶

無言で食べ続けていた4人。

そんな時、マイの肩が小刻みに揺れたと思ったら…

 「プッ…フハハ…!」

マイはいきなり吹き出したのだった。

 「クスクス…」

それにつられて笑い出しすカリン。
ルイも耐えきれなくなり笑い出し、3人揃って笑った。

それをポカンと眺めるイワン。
何が起こったのかわからない様子で…

 「…何や…?」

ここへ来て初めて口を開いた。

 「ハハハ…いや、ねぇ…」

マイは笑いを堪え、何とか言葉を発する。

 「イワンが話さないの、おかしくて…クスッ…」

カリンがマイの続きを繋いだ。

 「はぁ…?」

イワンは理解できない様子で…

 「つまり、いつものイワンらしくないって事だ。」

ルイが分かりやすく説明した。

 「…」

その説明で納得できたようで、何度も頷くイワン。

そんなイワンをそっちのけに、カリンとマイは笑い続ける。

 「だから…」

 「…わかったわ」

ルイの言葉を途中で遮ったイワン。
そう言ったが、2人は笑いを止める事は無かった。

 「やから、もう笑うなや!」

少し頬を赤らめながら言うイワン。
それにまた笑い笑い出す。

こうしていつものイワンに戻ったのだった。

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