授けられた力・消えた記憶

再びルイは続ける。

 「そして、さっき会ったカンナさんが、カリンの…カリンの母親だ。」

ルイの優しい、青い瞳でカリンを見つめ、そう言った。

 「!私の…母親…」

その言葉を聞き、呟くカリン。
何かを思いだそうとするように…


 「どや?思い出せたか?」

少し間を空け、イワンは問う。
が、

 「…わからない…」

 「そう…」

首を横に振るカリンだった。


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