授けられた力・消えた記憶

 「…」

目の前にあったコップをとろうとした2人。

そのコップは、2人共同じ物を触ろうとしていたようで、2人の手が触れ合った。

 「「!」」

もの凄い勢いで2人は手を引っ込めた。
どれだけ恥ずかしがっているのやら…

そんな行動のせいで、コップをひっくり返してしまい、中の飲み物が零れた。

 「!すまない…」

 「私こそ…」

謝りあう2人。

零れた物は、カリンのドレスにかかってしまっていた。

 「待ってろ。」

 「いいよ。」

ルイの気遣いに内心嬉しいが、カリンはどこかへ行こうとするルイを止めようとした。
が、ルイは笑顔でカリンを見ると、ルイはそれをどうにかしようと、どこかへ行ってしまった。
カリンを置いて…

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