授けられた力・消えた記憶
◆蘇る者 ~屍~◆
それからルイは、何か考えているようだった。
その様子を見て、イワンとカリンは静かにそれを見ている。
すると、ルイは重く閉ざした口を開いた。
「イワンカリンを頼んでいいか?」
突然のルイの言葉に、2人は驚いた様子をみせる。
「?頼むってどないしたんや?」
「俺はその屍をやんなきゃなんねぇ。」
「そないな事…無理や…」
「いや…俺はそうしないと、ノワールの所に行けないんだ…」
「?」
「だから…頼む。」
二度の頼みにイワンは考え込んだ。
屍を倒す…
そんな事は、自殺行為に等しい…