授けられた力・消えた記憶
今が話す時なんだな…
そう感じたルイは、昔を思い出すように、目を虚ろにさせ、空を見上げた…
ルイの過去が明らかになる…
「俺の産まれた場所は、町の中で争いが起こり、町人はほぼ死んだ…
俺も死ぬ所だった。いや、死んでいいと思った…
だがそうならなかった…
死にかけた俺に、ノワールが力を与えた。
そして俺はその力を使って、悪の道の者達を倒し、ノワールの元に行く事にした…
俺を苦しめたノワールの元へ…」
話終えたルイ。何故か楽になった。隠していた訳ではないのに…
「んな事があったんか…」
「知らなかった…」
少し、テンションが下がったように見える。
「しんみりしたな。すまない。」
何故か謝るルイ。
「謝らないでよ。ルイは何も間違ってる事なんかしてないんだから…」
「…ありがと。」
マイは何とかフォローしたのだった。
そしていつものように歩き出す。