授けられた力・消えた記憶


       バン!

何かがぶつかり合う音…

 「自ら立ち向かって来るとは…」

カリンはノワールに斬りかかっていたのだ…
それを素手で掴むノワール…

 「…何で……何で…」

カリンはノワールに涙目で訴える。
怒りに任せ、ノワールに立ち向かっているのだ…

余裕の顔でカリンの問いに答えるノワール…

 「何故だと?私の人生に活用する為だ」

 「!!」

その言葉に、カリンは動きを止める…
その為に、カリンを…


       ドン!

一瞬の隙を突き、ノワールはカリンの腹を殴ったのだった…


 「!!」 バタ

カリンの手から短剣が滑り落ち、倒れこむ…

 「!カリン!!」


それが、まるでスローモーションのように目に写る…


一部始終を見ていたルイは叫ぶのだった…


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