授けられた力・消えた記憶

どこへ行ったかもわからないカリンを探す3人。


とりあえず、暗くなった町を走る。


雲行きが悪いという事で、町には人影はあまりない…

探しやすいと言えば、探しやすいのだろうか…


 「カリンがいなくなった?」

 「そうなんだ…」

3人は暗闇の中、走りながら話す。


 「?でも、どうして…」

 「手紙があった。」

 「手紙?」


 「あぁ。それには、もう迷惑をかけたくないと…」

 「迷惑?どないしてや…」

 「カリンには、悪の血が流れてる…」

 「その話は聞いたわ…」


悪の血…それは、カリンだけでなくルイ達3人までも苦しめる存在…


 「でも、俺達には関係あらへんて…」

 「その血が、カリンの体をむしばんでる…」

 「!…」


暗闇で表情は確認できないが、2人は、驚いたのだろう…

少し走るスピードが緩んだ…


 「それでカリンはいなくなった…」


 「そうなの…そんな事が…」

悲しそうな声を上げるマイ。



3人は、スピードを上げた。

少しでも早く、カリンを苦しみから救う為に…


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