授けられた力・消えた記憶

屍との戦いを始め、どれぐらいの時間が経過したのだろう…


2人は疲れているようにみえる…


2人は背中を合わせ、屍を威嚇する。

それと同時にルイはつい弱音を吐いた。

 「ハァハァ…いくら殺しても…出てきやがる…」

その言葉に続き、イワンが口を開く。

 「らちがあかへん…おいあんた、俺がこいつらおびきよせるけん、あんたはあそこに行きぃな。」


イワンはいきなりそんな事を言い出したのだ。

そをな事をしたら、自分がどうなるか…

 「!だが…」

その言葉に戸惑うルイ。


 「大丈夫や。ここは任しときぃな。」

ルイは少し考えたが、イワンの意志を曲げる訳にはいかないと感じた。


 「…すまない。」

そしてルイは目的の場所へと走った。


イワンを置いて…


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