授けられた力・消えた記憶
満月は沈み、山の間からは、太陽が顔を出していた…
暗闇から、辺りが光に照らされる…
もう、朝だ…
朝がやってきた…
太陽が、4人の姿を照らす…
マイは太陽に顔を向け伸びをし、イワンは大きなあくびをする。
ルイは、太陽へと顔を向けようとした、その時だった…
「…」
「「!」」
カリンの体が、少し動いたのだ…
一斉にカリンを見つめる3人…
息を呑んで、その様子を見つめる…
「ん…」
カリンの瞼が、眩しそうに、ゆっくりと開いていく…
「…」
すんだ瞳…
その瞳を、何度かまばたきをし、周りの人物へと目を向ける…
今にも泣き出しそうな瞳を向けるマイ…
頭をかきながら、頬を赤く染めたイワン…
そして…
綺麗な青い瞳を向け、微笑むルイ…
1人ずつ、目を向けていった…