授けられた力・消えた記憶

 「…」

何も言わず、カリンは俺に近寄ってくる。

どうしたのかと、カリンに声をかけようとしたが…

 「?カリ…!」

言葉が遮られた…


カリンはルイにキスをしたのだ。


 「…」

突然の事で、何が起こっているのか理解できないルイ。


       バタ…

そんな中、カリンは崩れるように倒れていった。


 「!カリン…!」

ルイはカリンの名前を呼ぶ。

しかし、カリンは目を覚ます様子はない…


その時気づいた…

 「!正気に戻ってる…カリンが…?」

そう、いつの間にか正気に戻っていたのだ。

体も自由動く…


(何が起こったのかわからないが、あの水晶を壊さないと…この一発にかける…)

ルイは銃を構え、水晶へと撃ち放つ…


    バン…

    …………














      …パリン…

 「!や、やった…」


ルイの放った弾は、見事水晶に命中し、破片となって地面に散らばった。

それと共にルイは感嘆の声を漏らしたのだった。


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