授けられた力・消えた記憶
●真実そして過去
それから数分後の事。
ルイは倒れたカリンの元にいた。
「ん…」
「!カリン!?」
カリンは目を開いた。
それに気づいたルイはカリンの名前を呼ぶ。
その声が聞こえたのだろう、カリンはルイの方へ顔を向けた。
「…?ルイ…ここは?」
「?覚えて…ないのか?」
その言葉にルイはカリンに訊く。
「覚えてるって…?」
「…」
カリンはここに来た記憶がないみたいだ。どうしてこんな所まで…
そこに…
「おい!」
「?イワン!」
イワンがやって来たのだ。
少し傷はあるものの、命に別状はないようだ…
(無事…だったんだな…)
ルイは安心しているようだった。