授けられた力・消えた記憶
だが、何か可笑しいカリンに、ルイは問う。
「どうしたんだ、カリン?」
カリンは口を固く閉ざしているが、ルイの心配そうな顔を見て、口を開く。
「…思い出したの…」
「「!」」
その言葉に2人は驚く。
そんな2人を気にせず、話を続けるカリン。
「ここに…来たことがある…」
「ここに?何で…」
「わからない…でも、この先に町があるのを覚えてる。」
その言葉に答えたのはイワンだった。
「確かにこの先に町があるで。」
「そこに行けば、何かわかるかもしれないな。」
顎に手をあて、眉を寄せるルイ。
「そやな。ほな行こう。」
そしてルイ達は、イワンが加わって旅に出た。
新たな仲間が見つかる町へと…