授けられた力・消えた記憶
◆死への道 ~霊~◆
そして4人は建物の中へ。
だが、その中にも誰もいない。
静かな空間が漂っている。
「それで、ここは?」
「ここは教会。町の人達が隠れてる場所よ。」
「そうや、町には人がおらへんかったな。」
「霊が出てるから?」
「そう。この町は霊の通う場所があるの。だから多くの町人が恐れてる。早くそこを見つけ出さないと…」
急いでいるようにみえるマイの言葉。
それに気づいてか、イワンは言う。
「霊って、何もせぇへんやないんか?」
「いや霊は恐ろしい。」
イワンの問いに答えたのは男性だった。