授けられた力・消えた記憶
乗る気ではないイワンをなんとか説得し、4人は町を歩いていた。
まだイワンは不機嫌そうだが…
それを気にしない様子の3人。話をしているようだ。
「マイ、さっき矢を撃ってたが、霊が?」
「いえ…私、まだちゃんと扱えてないの…」
マイは落ち込んだ様子で語った。
その言葉に反応するイワン。
「やから飛んできたんか。」
「ごめんね。大分コントロールできるようになったんだけど…」
あれから何度謝っている事か…
そんなマイを見て、カリンがなぐさめるように言う。
「マイならきっと、撃てるようになるよ。」
「…」
すると、マイはカリンを見つめたまま、顔を反らさない。
「?」
何かあったのかと不思議に首を傾けるカリン。