授けられた力・消えた記憶

   『…ニャー』

 「…何だ…猫じゃないか…」

そうそれは猫。
霊ではないとわかると、ルイとカリン、イワンはホッとしたような顔を見せる。
が、マイは未だ矢を構え、威嚇しているようだ…

猫がこちらへ寄ってくる。
その時…

 「!違う!離れてー!!」

マイがそう叫び、猫に狙いを定め、矢を放つ。

 「「…!?」」

その声に反応して、3人は後ろに下がった。

      ドン!!

マイの放った矢は猫に命中し、猫は倒れた…かのように見えたが、猫は立ち上がり、こちらを睨みながらよろめいて草むらの中に消えた。
そしてそこから猫の唸り声がしたかと思うと、光を放ち、静かになった。

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