授けられた力・消えた記憶

 「…読めへんな…」

イワンはそれを見つめるか、理解できなかったようだ。

 「…私を…見つけて…」

背後でそう言ったのはマイ。
この文字が読めるようだ。

 「?見つけて?」

そう言われても訳がわからない。

 「まだあるわ。数字…みたいね…2…9…5…」

 「何だろう…?」

 「「295…295…」」


みんな何度もそう繰り返す。

そこへ…

 「ん?何や、地域の場所みたいやないか?」

 「「!」」

そう言ったイワンの方へ、3人が勢いよい振り向く。

一斉に3人が顔をこちらに向けたので、驚くイワン。
そして弁解する。

 「!すまへん…んなはずあらへん…」

そう言いかけた時、3人が言葉を遮った。
そしてこう叫ぶ。

 「「それだよ!!」

 「は…?」

何がなんだかわからないイワンであった。

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