授けられた力・消えた記憶

道の両側に、真っ白な建物がそびえ建つ。
そこは、建物の色とは対象的に、薄暗く感じる。
そこに着くと、マイは立ち止まった。

 「ここが295。」

振り返り言うマイ。

 「暗いな…」

そんな感想を口ずさみながら、辺りを見回す4人。

何か手掛かりがないのだろうか…


4人は辺りを見回していたが、手掛かりは何もないようだ…

諦めかけたその時…

――リーン…

 「!?」

何かに気づいたカリン。
そんなカリンを気にかけるルイ。

 「?どうした、カリン?」

 「鈴の…音…」

 「鈴の音?」

 「んなもん聞こえへんかったで。なぁ?」

 「えぇ。」

ルイ、イワン、マイは3人共口をそろえて言う。

3人に聞こえなかった何かが、カリンには聞こえた…

< 77 / 380 >

この作品をシェア

pagetop