授けられた力・消えた記憶
道の両側に、真っ白な建物がそびえ建つ。
そこは、建物の色とは対象的に、薄暗く感じる。
そこに着くと、マイは立ち止まった。
「ここが295。」
振り返り言うマイ。
「暗いな…」
そんな感想を口ずさみながら、辺りを見回す4人。
何か手掛かりがないのだろうか…
4人は辺りを見回していたが、手掛かりは何もないようだ…
諦めかけたその時…
――リーン…
「!?」
何かに気づいたカリン。
そんなカリンを気にかけるルイ。
「?どうした、カリン?」
「鈴の…音…」
「鈴の音?」
「んなもん聞こえへんかったで。なぁ?」
「えぇ。」
ルイ、イワン、マイは3人共口をそろえて言う。
3人に聞こえなかった何かが、カリンには聞こえた…