授けられた力・消えた記憶
カリンを信じる事に決めた3人はカリンの横に並ぶ。
そこへ
<<…あなたならわかってくれると思いました。>>
遠くから聞こえるような声。今にも消えそうな声で女性は言う。
「えっ?」
女性は続ける。
<<あなた方を見ればわかります。今までの人達とは違うと…>>
女性が話す度、首にかけている鈴が音を奏でる。
「あなたはここを、霊が通るようになった事を知ってるんですね?」
確信しているようにルイは聞く。
<<はい…結果から言うと、その原因は私の娘にあるんです…>>
「あなたの娘に?」
<<私の娘は向こうに行く途中、案内人とはぐれてしまいました…>>
「んな…はぐれても、どうにかなるやろ?」
<<無理なんです…>>
「?どうして?」
質問するマイ。
それに顔を伏せて答える女性。
<<道は毎日変わるからです…>>
「「!」」
その言葉に、4人共言葉を失った。