授けられた力・消えた記憶

その言葉を聞き、マイも彼女の頼みに乗る気のようだ。

 「その子を見つけ出してどうすれば?」

<<それは…あなたならわかるでしょう>>

 「?私?」

彼女はカリンを見てそう言った。

途端に、彼女の体が揺れた。

<<時間です…娘を、よろしくお願いします。>>

そう言い頭を下げ、彼女は闇にとけ込むように姿を消した。

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