授けられた力・消えた記憶

<<鈴の音は本当に聞こえたの…でも…どこにも母さんは…いなかった…>>

目を潤ませ、悲しそうに言う女の子。

 「誰かがわざと…」

 「そのせいで道を…」

2人は話を聞いて、呟くように言う。

 「手を貸して?」

<<?>>

そう言うカリン。不思議に思いながらも、女の子はカリンの手を握る。

 「…」

ルイは、ただそれを見つめるだけだった。

カリンは目をつむり、何かを感じ取っている。

 「…」

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