授けられた力・消えた記憶
●道を塞ぐ者
町が見渡せる丘の上…
そこに、腰に銃を、背中には剣を所持している男と、髪が長く、その髪を下ろした小さな女がいた。
そして、2人の近くには霊である女の子が…
<<ここ…懐かしい…>>
霊の女の子が立ち止まり言う。
辺りを見回し、何かを思い出しているよ
うな顔をして…
「ここが、あなたが行く道…」
そんな女の子を見てか、女が言う。
<<…ありがとう。カリンのお陰で…>>
女の子は顔を輝かせて言う。が…
<<行かせない…>>
<<!>>
目の前に他の霊が現れたのだ。
その霊は、女の子を襲おうとする。
カリンと呼ばれた女は、女の子を抱きしめ、目をつむる。