授けられた力・消えた記憶
バン!!
銃の音…霊は襲ってこない…
カリンはゆっくりと目を開く…
「…ルイ…」
目の前には銃を構えた男がいた。
「あいつらは俺に任せろ。カリンはこの子を道に連れて行く事だけを考えるんだ。」
「…うん。」
ルイと呼ばれた男は、そう言い銃を構え、2人を守る体制をとる。
<<母さんの面影を感じる…もう少し…>>
遠くを見つめ、言う女の子。
女の子が見つめる先には、空気が歪んでいるように見える。
「…!」
「?どうした?」
突然カリンは立ち止まった。
ルイは、そんなカリンにぶつかりそうになりながらも、手前で立ち止まり、聞く。