授けられた力・消えた記憶

      バン!!

銃の音…霊は襲ってこない…
カリンはゆっくりと目を開く…

 「…ルイ…」

目の前には銃を構えた男がいた。

 「あいつらは俺に任せろ。カリンはこの子を道に連れて行く事だけを考えるんだ。」

 「…うん。」

ルイと呼ばれた男は、そう言い銃を構え、2人を守る体制をとる。


<<母さんの面影を感じる…もう少し…>>

遠くを見つめ、言う女の子。
女の子が見つめる先には、空気が歪んでいるように見える。


 「…!」

 「?どうした?」

突然カリンは立ち止まった。
ルイは、そんなカリンにぶつかりそうになりながらも、手前で立ち止まり、聞く。

< 96 / 380 >

この作品をシェア

pagetop