高校球児に恋をして…



授業が始まる。
やっぱり、優人くんが気になる。
いやいや、気にならない。

心がもやもやした状態で授業も集中できない…
何も手に着かないと判断し、眠りにつく

「あっ、また来てたんだ。
石橋、お前野球好きなのか?」

夢の中で優人くんが話しかけてくれる

「うん、野球も好きだけど、す…、すっ…、好きな人がい、いるから…」

「そうなんだぁ…好きな、人かぁ…」

夢の中の優人くんが悲しそうな顔をしている。

「ち、ち、ちがうのー!!!!」

机をばんっと叩き大きな声で叫ぶ。

教室がざわめく、そして、視線を感じる。

「おい、石橋なに叫んでんだ!」

生物の先生に怒られる。
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