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はじめに
平凡な日、いつもと変わらぬ時間の流れ。
何もかもを分かっているような顔の太陽も
今日だって僕の遥か上でジリジリと熱を帯びている。


僕がこの高校に入学してから3ヶ月経った。
そろそろ夏らしくなってきたところで
暑さと風の心地よさがクラスの雰囲気を眠気へと誘い込んでいる。
大半の生徒は、机に伏せて授業など聞く気がない。

そんな中、相変わらず独りよがりな
授業を進める教師が1人。
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