MY HEART
夕食もろくに食べれず、結局1日が終わってしまった。

でも、不思議と今朝の苦しさは消えていた。

でも、別の苦しさが私の心に響いていた。

頭の中は、キレイな顔の男の人。

暖かい布団の中で、また絵本を開くと。

コンコン

「・・・・・・???」

誰だろう。こんな時間に・・・

ガラッ

私はビクッと体を強張らせる。

「そんなにびっくりしなくても大丈夫だよ。」

廣野先生だった。

私は、ホーッと肩の力を抜く。

でも、どうしたんだろう?

「ちょっと大事な話があってね。」

(何?)

私はちょっと不安になって口パクで聞いてみた。

もしかして・・・もう病気が治らない・・・とか???

「実はね・・・」

廣野先生はあんまりもったいぶらずになんでも話す人だけど・・・

勘違いかもしれないけど・・・もし・・・

「おい、菅田くん。入ってきなよ。」

「・・・はい。」

(!!!!!!?)
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