MY HEART
パタン・・・

私は本を閉じた。

今日はこの本を何回読み返しただろう。

周りは、真っ白な壁だけ。

今日はなんだか寝付けない。

私は、病室の電気を消した。

冷たい布団に潜り込む。

「・・・・・・。」

私の声は、

出ることは2度とない。

真っ白な壁に囲まれながら、

私は鳥籠の中の鳥のように生きてきた。

早く、この鳥籠から出て行きたい。

そう、願うだけだった。
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