MY HEART
―PURPLE―
もうすぐ入院して1ヶ月が経つ。

喘息の重いやつって言われたけど・・・。

それでこんなに入院するものなのかな?

まぁ・・・発作とかはよく起きて、その度に廣野先生がとんでくる。

そういうのもあるけど、こんなに私が免疫力無いのって、心の問題だと思う。

分かってる。自分がすごく弱いこと。声がでない人は、この世に私以外にもたくさんいる。私よりももっと辛くて、悲しい思いしてる人はたくさんいる。

だけど、3年前のことを未だに引きずって暗くなってるのって・・・。

やっぱり自分が弱いからだよね???

そんな私に、恋なんて出来るのかな。

・・・・・・いやいや。こんなの考える時点でダメだよね。ウン。

明るく生きなきゃ、もうすぐ退院できるから。

こんな心の葛藤を毎日繰り返しながら私は生きてる。

そして・・・毎日菅田さんも毎日来てくれるから、ちょっと心も明るくなってたりするんだ。

今も、菅田さんが私の部屋に来てくれてる。

「今日も顔色いいですね。最近ホントに元気で・・・ちょっと安心です。」

菅田さんはポリッと頭の後ろを掻いた。

・・・それって、どういうこと?

「僕、まだまだ見習いで、神谷さんの代わりでちゃんと出来てるかなって心配だったけど、大きなこともなくて。正直ホッとしてます。頼りなくてすみません。」

「・・・・・・・・・!!」

(そんなことないです!!)

「・・・ありがとうございます。やっぱり僕、すごく楽しいです。理佐さんと話してると。」
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