MY HEART
『そういうことはね、考えてはいけません。
自分を責めるのはやめようね。』

母が死んでから突然調子が悪くなって入院した時、先生にそういわれた。

でも・・・本当に自分のせいだったから、そんなこと言われても自分を責め続けてしまった。

今は、あまりそういうことは考えないようにしている。

「・・・・・・。」

外はとっても晴れていて、散歩している人がたくさんいる。

私はそっと床に足を置き、スリッパを履いて歩き出した。

歩いたのは・・・何日ぶりだろう?

いつも、ベッドの中であの絵本を読んでいた。

あの絵本の花は・・・私にとっても似ているから、自分を見ているようで可笑しい。

でも・・・私には、声を分けてくれる王子様はいない。

声を分けてくれなくても、私の側へ来てくれる男の人はほとんどいないもの。

いるとすれば、私の担当の先生の廣野先生だけ。

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