すっぴん
 「じゃ、まずうちの会社の説明をします」
 神田の作った資料を渡し、自分もページをめくった。
 間に挟んであった履歴書には彼の名前が書いてあった。

 「名前は・・・松山くんね?」
 「はい、宜しく御願いします」

 そらは、2時間研修をし、時間は12時を少し過ぎていた。
 以外に、真面目に研修をしている松山。眠くなりそうな研修のハズだが、松山はしっかりメモを取りながら聞いていた。

 (なんか、真面目なのかな?)

 そういえば、お昼は約束をしていたが、もう悠はこっちにきているのか少し気になっていた。

 「じゃぁ、研修は終了です。お疲れ様でした。いまから1時間お昼休憩なので、1時過ぎくらいに集合ね。今度は、こっちじゃなくて、あっちのみんながいる方にいくので、朝あった、神田さんのところへ行ってください」

 「判りました。今日は有難う御座いました」
 頭を下げてお礼を伝える松山。

 「がんばろーね」

 そう言って、そらはミーティングルームを出た。
 その後を松山が出た。
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