ちゆまど―世界は全て君のために―
シブリールさんと適当なやり取りをすれば、シュヴァルツさんが首を傾げた。
「もしかして、シィちゃんの彼女?」
「ふっ、惜しいな。もう結婚前提の仲だ。今はハネムーン中で、いずれは子供を八人ほど」
「違います。ただの友人です」
笑顔で否定した。
「そっかぁ。シィちゃんも彼女ができたかぁ」
否定が通用していないっ。
「だ、だから違います。私たちはそんな中じゃ」
「蚊男にしてはいいことを言うじゃないか。俺たちは前世から付き合っている仲なんだ」
「前世かあ。俺の前世、ネギらしいから二人が羨ましいよ」
「話、曲がってませんかっ」
というか、私たちは戯れにきたわけじゃない。
「シュヴァルツさんっ、あなたの召還者に合わせてください!」