黒騎士-ブラックナイト-
幸福と崩壊
ロイドは繰る日も繰る日もティアラに会いに行った。
毎日違う話が次々と出る。
「あ!そうそう!」
ティアラは何か思い出したようだ。
「ん?」
「アタシね、外出を許可されたの。」
「おお!よかったじゃねぇか。」
ロイドとの密会はバレていないようだ。
「だからね、明日。あの湖に連れてって欲しいの。」
「任せろ!」
「ありがとう♪」
2人は明日、湖に行くことを約束した。
†
いきなり豪邸からいなくなるのは、さすがにまずい。
だから、ティアラは街を出て少ししたところにある、小さな湖で待った。
もちろん馬車で。
「ロイドォォ!!」
テァアラは空に手を振った。
「ティアラ!」
ロイドは空から下りてきた。
すぐに、ティアラを抱き抱え飛び立った。
「ねぇ、ロイド。」
「なんだ?」
空を飛んでいる時、ティアラはロイドに話掛けた。
「アタシ、アナタとこのままどこかへ行きたいわ。」
「な!なに言って……!」
「アナタがいればアタシは自由だもの。」
ティアラはロイドの胸にもたれた。
ロイドは顔を赤くした。