黒騎士-ブラックナイト-
後悔と復讐
ロイドはティアラの遺体を里に連れて帰った。
バリックたちは驚きを隠せなかった。
ロイドは、これまでの経緯を全て語った後、
「オレたちで供養してやりたいんだ……。」
と、発した。
バリックたちは黙ってうなずき、みんなの魔法で彼女の遺体を焼いた。
「―――――――!!!!」
ロイドは感情を押さえられず、火葬中に泣き崩れた。
オルディンはロイドの肩をさすった。
彼女の骨を、里で1番綺麗な高台に埋め、墓を作った。
〜ティアラ・バスティオン ここに眠る〜
ロイドはしばらく彼女の墓から離れなかった。
†
ロイドは、自分の部屋に閉じこもって泣き続けた。
「ロイド……。」
オルディンを先頭に3人は、ロイドの元を尋ねた。
「ロイド、俺達何にもできねぇけど、頼ってくれよ。」
「オレは……」
ベッドに寝転び、枕に顔を埋めながらロイドは喋った。
「……言えなかった…。」
顔をあげ、起き上がり、ベッドに腰かけた。
「好きだって……愛してるって言えなかった……!!」
顔を手で覆った。
「早く……連れていってやるべきだった……!オレの理想図なんて、ただの理想にしか過ぎないのに……!!」