黒騎士-ブラックナイト-

「アイラさんにちゃんと伝えなきゃ〜逃げられちゃうよ?」

「プロポーズしろぉ!」

また盛り上がりだす。

「〜〜〜〜〜!!!!」

ラックは唇を噛み締め、顔を真っ赤にした。

照れて顔から火が出る。

「ラック様……無理なさらないで?私はちゃんとアナタの気持ちはわか……」

「アイラ!!!!」

ラックは突然、アイラの手を握った。

「は、はい?」

「あ……あ……」

周りは焦れったくて身を震わせる。

中には貧乏揺すりが止まらない者や、足を何度も叩く者もいた。

「ラック様?」

「アイラ!!オレはお前を愛してるぞ!!」

虎の咆哮のようにラックはアイラに愛を告白した。

「だから……!オレと夫婦になってくれ!!!!」

「よく言ったぜラックさん!」

「く〜〜!なんて単純でしびれるプロポーズ!!アタイも言われたかったわ〜。」

「お、おい!ユーラ!」

ラックはアイラと目を合わせることができないぐらい照れた。

アイラはにこっと笑って手を握り返した。

「私も愛していますわ。こんな私でよければ喜んで夫婦になります。」

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