黒騎士-ブラックナイト-
アイラはほんのり頬を赤く染めた。
「アイラ!!」
ガバッ!
ラックは彼女にだきついた。
「は、恥ずかしいです!皆さんの前で……。」
「いいね〜いいね〜!!」
「アイラさん幸せにしてもらえよ!」
宴はまた盛り上がり、みんな喜んで酒を飲む。
すでに酔って踊りだす者までいた。
ラックも酒を片手に楽しみ、アイラも少しずつ酒を口にしながら楽しんだ。
夕方から始まった宴は夜中まで続き、その場で酔い潰れ眠る者が大半であった。
アイラも食べ物が並んだ机に顔を沈めて眠っていた。
フサッ
ラックは彼女に毛布をかけた。
「ん…………」
アイラは眠りが浅かったからかすぐに目を覚ました。
「ラック様……?」
「気持ちよく寝てたのに邪魔したな。」
「そ、そんな!すみません、私こんなとこで寝てしまって。」
「構わん構わん。ここは冷えるアイラの部屋を用意しているから、そこで寝よう。」
ラックはアイラをひょいっと抱えあげた。
「ありがとうございます。」
「まぁアイラの部屋と言ってもオレの部屋だけどな。」