黒騎士-ブラックナイト-
悲劇と子供
「オレの可愛いレイドとロイド〜!」
ラックは食材探しに出、帰ってくるやいなやレイドとロイドを抱き上げた。
「お帰りなさい、ラック様。」
「すまんなアイラ。何も変わりないか?」
「えぇ。相変わらず元気に泣きますわ。」
ラックに抱き抱えられた双子は今はすやすやと眠る。
「今日はエリックさんご家族が一緒にご飯を食べましょうって。」
「エリックの家族か。そうだな、みんなで食べよう。」
†
ラックの部屋にエリック家族がやって来た。
2歳になるバリックは直ぐ様、双子が眠るベッドに駆け寄った。
「赤ちゃん、赤ちゃん!」
「レイドとロイドよ。仲良くしてね。」
アイラはバリックの顔を覗いた。
「仲良し、仲良し!」
バリックは笑った。
「ルーツァさん、私は何を作れば……」
「いいよ、いいよアイラさん!私に任せてちょうだい!」
ルーツァは料理の腕には自信があった。
「で、でも」
「誘ったのは私なんだから!食材も私らので作るから安心しなさい。」
ルーツァは笑った。
「じゃあお言葉に甘えて。」
アイラもにこっと笑ってみせた。