黒騎士-ﾌﾞﾗｯｸﾅｲﾄ-

ガガガガガガガッッッ！！！！

炎の嵐は結界に弾かれ、消えた。

｢なんだ……話しにならないじゃないか。“異人”は人類最強の魔術師というのは歴史にすぎんか。｣

大砲を担いだ大男が導火線に火をつけた。

｢魔法じゃ塞げない！みんな散らばれ！｣

ラックの指示で一斉に空高く舞い上がった。

｢翼を狙え。｣

ジャキッッ

ジャキジャキッッッ

男たちはライフルを構えた。

｢殺れ。｣

ドゴォッッッ！！！

大男は大砲を放った。

パンッ！！

玉は空中で破裂した。

｢煙玉か！？｣

煙がラックたちを襲う。

｢もっと高く飛ぶんだ！｣

ダダダダダダダッッ！！！！

ライフルの銃声が鳴り響く。

煙でどこから銃弾が来るのかわからない。

｢結界を張れ！！｣

ラックは直ぐ様結界を張った。

しかし……

｢うわぁああ！！｣

｢ぐあぁぁっっ！！！｣

結界を張り遅れた仲間たちが悲鳴をあげる。

銃弾が翼を貫かれたり、心臓を撃ち抜かれた者が次々と空から海に落ちた。

｢みんなぁああ！！！！｣

ラックは叫んだ。

同時にラックの怒りは爆発した。