黒騎士-ブラックナイト-
サタンの刃がシューの脇腹に届いた。
「しまった……!!」
シューは斬られた脇腹を抑え、クゥリの身体から離れた。
かなりの深手を負ってしまった。
「頭がいい奴は好きだ。この身体は女のもの。傷つければ女が死ぬ。」
サタンの囁きは、シューを弱らせた。
彼の剣が届けば、クゥリの身体に傷がつく。
心臓を貫けば、クゥリが死ぬ―。
「やっぱりこいつは最高の身体だ!!ハハ!フハハハハッ!!!!」
「出ていけ……クゥリの身体から出ていけ!!!!」
シューは叫び、再び攻撃を仕掛けた。
「同じことをするな。人間はやはりバカだ。」
サタンの刃の速度は加速し、シューの身体に襲いかかる。
キンッ!!
キンッ!!
カカカカッ!!!
シューは攻撃を防ぐので精一杯になり、圧倒的な力に圧し負ける。
1歩、2歩と、後退りしてしまう。
「弱い……!!なんて弱さだ!!もっと楽しませてくれよ!!」
サタンはつまらなさそうに言った。
シューは必死に剣を交えさせるが、刃がクゥリの身体に届きそうになると、退いてしまう。
その隙を見て、すかさずサタンは攻撃する。