黒騎士-ブラックナイト-
誤解と襲撃
国境に衝撃が疾る。
リヴェン・プール王国の象徴である、リヴェンの女神像が破損された。
フィルやロッツォたちは、激怒していた。
「まさか、ルーゼンの……?」
金髪の男はニヤッと笑った。
「あぁ、ルーゼンの人間さ。王女がフィル王子、アンタに頭がきたから。あの王女を怒らすとはね……。」
フィルは、強く拳を握り、血管をを浮かばせた。
許せない、その感情に狩られた。
「アナタが望む戦争をやりましょう。」
†
1人の王国騎士が、息を切らし、慌ててリィナの元へ走ってきた。
「はぁ…リ、リィナ王女様!はぁはぁ…ご、ご報告します!」
「ルイ、落ち着いてから話をして。」
この騎士ルイという名前だ。
「……ご報告します、先程、国境にありますリヴェンの女神像の水晶玉が、破壊されました!」
「―――!?」
王座の間に居た皆が、目を見開いて驚いた。
ルイは続けて言う。
「目撃したのは、国境にあります、ルーゼン村の者で、金髪の男が破壊したとのこと!」
リィナは動揺を隠せない。
「なんですって……?それは……まさか。」
「ルーゼンの者ではないかと……。」