黒騎士-ブラックナイト-

今回の騒動の裏幕は国王と異人だった。

敵対視するルーゼンと戦争をするための、罠だった。

計画通り、戦争は始まったが、計算外なことに反乱が起きた。

「それにしても。」

「?」

「本当にバカな国だな。そりゃ、ロッツォさんもルーゼンに生まれたかったよな。」

ローズは鼻で笑った。

「あ?」

その言葉にフィルは腹を立てた。

「王権を振り回す国王と王子。元々、力なんてないこんな国。ここに比べりゃルーゼンはいい国だ。」

「お主……どちらの味方なのだ!?」

国王は耐えかねて、ローズに問いただす。

彼は冷静な態度で答えた。

「面白い方、かな♪だから…今はロッツォさんの味方だ。」

くすっ……

「貴様も反逆者だ!死ぬがよい!」

ムーシュは剣を抜き、ローズに襲いかかる。

シュッ

ローズの身体は軽々と浮き、宙返りをしつ攻撃をかわした。

「なんだ?もしかしてアンタ、魔法使えない?」

「何を言うか!」

「だったらほら……早く魔法使いなよ。」

ローズは挑発する。

しかし、ムーシュは魔法を発動させない。

「ひっこんでろ親父!!」

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