黒騎士-ブラックナイト-
そして、反乱が起きた。
全ての裏幕は、国王と異人だった。
国王・ムーシュは異人のローズに殺された。
王権剥奪のため、フィルに襲いかかったロッツォであったが、レイドが止めた。
その後、フィルの今までの行いは見直され、王権は剥奪された。
身柄は、ルーゼンが引き取り、処罰することとした。
そして反乱に関わった者たちも、ルーゼンで処罰することになった。
「王女様、彼らの処罰はどのようにされますか?」
終戦から1週間後、リィナが彼らの処罰をどうするかを決めなければならない時が来たのだ。
王座の間に、フィル、ロッツォをはじめとする反乱軍が整列し、リィナの前に座る。
手は拘束されている。
「今回の戦争は、全てリヴェン国王と異人の企てであり、彼らをはじめに処罰しなければなりません。しかし、張本人である国王は殺害され、異人は逃げ去った。彼らを処罰できないことは、あらかじめ承知してください。」
リィナは迷いなく、たんたんと話を進める。
「まずは、フィル・プール王子への処罰を提示します。」
ゴクリ……
緊張が彼らに襲う。
フィルも冷や汗をかいている。