黒騎士-ブラックナイト-
こうして、全てが終わった。
リヴェンがルーゼンと合併し、リヴェンの国民はルーゼンの国民と名乗り始めた。
ロッツォはリヴェン地方の管理騎士となり、その領土を守る騎士として配置された。
ロッツォたち、リヴェンの騎士たちは、リヴェン地方へ戻った。
「これでよかったと思う?」
「さぁ……これからわかっていくんじゃないか?」
屋上からリヴェンの女神像のある、国境を眺めている。
「もう……あそこは国境ではなくなるのね。」
「早く、守り神を直してやらないとな。」
「えぇ……。」
2人は降りていった。
「ところで。」
「ん?」
「フィルはどう遣うんだ?」
「王国騎士にするには、性格を叩き直さないといけないから……」
「から?」
リィナはくすっと笑ってみせた。
「まずは雑用から♪」
「…………ふっ。」
レイドは鼻で笑った。
「さぁ、これからよ!」
バンッ!
「――――っ!!」
リィナはレイドの背中を力強く叩いた。
「いってぇな!この怪力女!」
「怪力女ですって?!言ってくれるじゃない!!」
痴話喧嘩が始まった。